AI Infrastructure2026-05-29
TechCrunch AI
Anthropic、650億ドルを調達しIPO目前で評価額1兆ドル目前に
Anthropicは、驚異的な650億ドルのシリーズH資金調達ラウンドをクローズし、その評価額は1兆ドルの大台にわずかに届かない9650億ドルに達した。このメガラウンドは、テクノロジー史上最大級のものと報じられており、IPOが強く予想される中、同AIスタートアップにとって最後の非公開資金調達と広く見なされている。この投資は、ベンチャーキャピタリストや機関投資家がAnthropicの技術と、OpenAIやGoogleなどの巨人と競争する能力に対して抱いている計り知れない信頼を強調している。
このラウンドは、著名なテクノロジー系ファンドを含む既存の支援者のコンソーシアムが主導し、ソブリン・ウェルス・ファンドや戦略的企業投資家も参加した。Anthropicは、調達した資金をコンピューティングインフラの拡大、研究チームの拡充、次世代モデルの開発加速に使用する計画だ。同社は特に安全性とアライメント(価値整合)研究に注力しており、この差別化要因が、規制されていないAIの成長に慎重な投資家を惹きつけている。
評価額が1兆ドルに迫る中、Anthropicは現在、世界で最も価値のある非公開企業の一角を占めている。アナリストは、同社のClaudeモデルファミリーが、その信頼性と複雑な指示に対するニュアンスのある理解により、エンタープライズ環境で支持を得ている点を指摘する。今後12~18ヶ月以内に予想されるIPOは、シリコンバレー史上最大級のものとなり、AI株の公開市場の状況を一変させる可能性がある。
しかし、批評家は、激しい競争とフロンティアモデルのトレーニングにかかる高コストを考慮すると、この評価額が持続可能かどうか疑問視している。Anthropicはまだ黒字化していないが、収益は前年比で指数関数的に成長している。同社の経営陣は依然として強気であり、AI市場はまだ初期段階にあり、安全で強力なAIに対する長期的な需要がプレミアムを正当化すると主張している。現時点では、この記録的なラウンドにより、AI開発競争におけるトップティアのプレーヤーとしてのAnthropicの地位が確固たるものとなった。